本物の愛をちょうだい。
次の日。


仕事も休みな俺は、
結衣と出掛けようと考えた。


「結衣、ちょっといい?」

「何ですか?」


部屋から顔を出した結衣は、寝起きなのか髪が少しボサボサだ。


「結衣、寝てたでしょ。
寝癖ついてるよ。」


「…わッッ…//」


恥ずかしいのか、
慌てて髪の毛を抑える。


その姿がおかしくて…


ネコみたい…

結衣は捨てネコだな。


「結衣、出掛けるよ!」


「えッッ!今からですか?」

「うん!
今日休みだし出掛けようよ!」


「私はいいです…」


「あれ?
御主人様の言うことは絶対!でしょ?」


ちょっと意地悪を言ってみた。


「わかりました…」



 
< 262 / 283 >

この作品をシェア

pagetop