本物の愛をちょうだい。
うわ…凄い黒いオーラ。



「で?
本当は何があった?」


「何、何ー?
何か事件的なー?」


「何だ?美亜何かした?」


龍、清までやって来て
大事になってきた。


「キスした。」


え…え…ぇええッッ!?


言っちゃうの?


つか、またサラッと笑顔で言うのね。


晴樹さん。


「「ぇえええッッ!!」」


「リアクションでか。」


「いや、だって晴樹さん女いるんじゃ…」


「昨日別れたよ。」

「え?
昨日別れたってふたり仲良かったじゃない~」

「遊びだよ。
ただ、あまりにもうるさいから付き合ってあげたんだ。」


マジか…
晴樹さんのイメージ変わった。


笑顔の裏に黒い晴樹さんが見える。


「おい、晴樹。」


皆がはしゃぐなか、
真剣なオーナー。


「何だよ。雪夜…」


「お前、美亜に本気か?」


「あぁ。」


なんか…ヤバイ雰囲気。
ふたりとも目がマジなんだけど。



「あのーオーナー?
晴樹さん殴ったりしないでよ。」


「わあってる。
晴樹が本気で好きかどうか確かめる為だ。」


「雪夜、雪夜が熱くなる理由は?
まさか美亜ちゃんをアイツと一緒にしてんの?
それとも…「関係ねえッッ!アイツは関係ねえ。
お前が今まで本気の女作ったことねえから聞いてんの。
美亜は大事な従業員だから。」


大事な従業員…ね。


アイツってまた出た。


なんか胸がツキツキ痛い。


「雪夜ー。
美亜ちゃんは本気だよ。
俺、マジで惚れたから。」


「…そうか。
なら頑張れよ。
美亜、良かったな。」

「あの、オーナー。
アタシ、オッケーしたわけじゃないよ。」


「あ?」


「うん。
美亜ちゃんにはフラれたよ。」


「あー?
ふったのか美亜!!」


「美亜、どうなんだ!?」


「美亜ちんふったの?」


「ちょっと待った。
3人で追い詰めないでよ。迫力半端ない。」


「「「悪い…」」」


「好きとか言われてもよくわかんないし。
晴樹さんには悪いけど、
アタシそおゆうの信じてないから。
だから…マジとか言われても付き合えない。」


それは本音。


好きとか言ったってどうせ嘘。


そう思ってたから、
コクられてもよくわかんない。


「美亜…。」


「ゴメンオーナー。
晴樹さんは、なんてゆうか大事な人だよ。
優しいし、なんかただの客じゃないってゆうか…
でもさ、体重ねるわけにも行かないし、ただ…」


「まあ、お前がそう決めたならいいけどさ。」


なんか…空気悪くしたかな。



「ゴメン。」



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