本物の愛をちょうだい。
夕方、言われた通り駅前の【redrose】に来た。

二階建ての建物。

店の中に入ると、
まだ準備中なのか誰もいないみたいだ。


てゅか、面接は…?


「あの~、すみませーん!」


………。

………………。



返事なしか。


しょうがないから、
店の中を探索してよ~。


アンティークな雑貨とか、
おしゃれな椅子とか、
女が好きそうな店。


ん?
オーナーroom?


奥に部屋がある。


試しにノックをしてみた。


「…んっ…あっ…」


…は?

これって女の声?

まさか店でやってんのかよ…


てかマジで今日来いって言ったのそっちじゃんか…


「あのー!誰か居ますかー?てゅかオーナーさん!」

イライラして、ドアを開けた。




「ちょっと何アンタ…!」


裸の女がキレてる。
ごめんね。


アタシ、アンタの裸みても何とも思わない。


てゅか…店でやるなよ…
オーナーさん。


「あ~電話の子ー?」

女に覆い被さり、背を向けて話すオーナー。

「はい。そうです!
話早くしてくれません?」


「わりい。
ちょっとだけ待っててー」


はあ…
本当にオーナーかよ…


なんか、先行き不安。


とりあえず、カウンターで待っていることにした。


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