本物の愛をちょうだい。
美亜side


晴樹さんの店を出て、
カフェに移動した。



アタシには似合わない、
オシャレな店。


「美亜ちゃんさ、ぶっちゃけ聞いていい?」



「何…?」


うわ…晴樹さんの笑顔…
怖い~



「雪夜が好きなの?」


「へ…あ…そんなわけないから!!」


来た…この質問。


晴樹さんに本当のこと言えないし。


自分で言うのもおかしいけど、晴樹さんはアタシが好きなんだし…


アタシはふってるんだし…


「クククッッ…気使わなくていいよ。
好きなんだね。雪夜が…」


「え…まあ。
でもだからってどうしたらいいかわかんないし…」


「どうしたらって…
気持ち伝えるとか?」


「無理だよ。
だってあの人女の人たくさんいるし。
コクるとかアタシが無理だよ。」



「そうだな~無理かもね。」


「え。」


「雪夜とは無理かも。
雪夜を好きになっても辛いだけだよ。」


「え…晴樹さん?」



どうしてそんな顔すんの…

複雑な顔。


「無理なのはわかってるけど…好きって気づいちゃったし…」


「そうだよね。
わかってる。だから応援する。」


「晴樹さん…」


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