本物の愛をちょうだい。
で、翼に連れて来られた店…


少し路地を行った所にある小さなシルバーの店。




「いらっしゃい。」


「えッッ…」


中から出てきたのは、
ガタイもよくて、人相も悪い…

もしかして…


「つ…翼さん…この人本物の方…!?」


「………。
プッ!!ハハハハッッ
やっぱりアンタ人相悪いのよ~。
生意気な小娘が完全にびびってる…」


え?違うのか?


「ごめんな。
びびらせちまったか。
俺は、決してそっちじゃねえから。」


なんだ。
笑ったら優しい人じゃん。


でもこの人…


「翼に似てない?」


「だってカオルは、兄だもん。」


「あ…あ…兄!?」


キャラ濃すぎだろ…
この兄弟。


「あ、てゅかこのシルバーリング可愛い。
翼、これ買って。」


「バカ。
今日はアンタのを見に来たわけじゃないでしょ。」


そうだった。


「カオル、この生意気娘がユッキーにプレゼントしたいんだって。」


「雪夜にか。
もしかして雪夜の女!?」


「ち、違うよ!!///
まさか!!ねえ?」


「フフッ…
女って言われただけで照れてるし…
アンタって以外と乙女ね。」


な…


乙女とか言うな…



「で、何をあげるか決まってんの?
リングとかネックとか…」


「ん~…全然。
そもそもオーナーが何が好きかわかんないし。」


「そうねえ…
これとかどうかしら?」


翼が見せて来たのは、
シンプルなリング。


リングって…


重いよ。
彼女面してるとか思われそう…



オーナーは何がいいのかな~。


ピアス…?


あの人の耳ごちゃごちゃピアスついてるしな…


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