本物の愛をちょうだい。
ただ、渡すだけの行為がこんだけ緊張するなんて思わなかった。



顔から火が出そう…



「美亜。」


「中身あけていい?」


「恥ずかしいから後でにしてよ。」


「もう開けた♪」


ニコじゃないし…
気に入らないとか言われたら嫌なのに…


「気に入らないなら捨てる。」


「バカタレ。
気に入った。すっごく。」


「……あっそ。//」


「これ、大事にするな。」


「ん。」



「美亜、ヒヨリに何か言われた?」


「あぁ…
別に何も。」


オーナーの為に近づくなって言われたこと…


言いたくなかった。


「ヒヨリと美亜が話してるの見たからさ。」


「あの人とオーナーってさどういう関係?」


バカ…
何聞いてんの…


「別にただの知り合いだ。ヒヨリのことは昔から知ってるんだ。」


「ふーん。
別に興味ないけど。」


はあ…
何してんの…アタシ。


< 92 / 283 >

この作品をシェア

pagetop