本物の愛をちょうだい。
雪夜side…。



あったけえ…
抱き心地いい抱き枕だな~




あ?
抱き枕だあ?

俺ん家抱き枕なんてねえ。


パッと目を開けると…


「え…。」


俺の腕の中に美亜。


そうだ…
昨日、パーティー終わった後此処に来て…


んで酔ってたから、
此処に泊まって…


あれ…ソファーに居なかったけ。
俺…


まさか寝ぼけてベッドに来たとか…


アホか…



でも久々に熟睡出来た気がする。


いつも嫌な夢で目が覚めるのに、今日は不思議とぐっすり出来た。



俺の腕の中に居る美亜は…

ちっさくて…


あどけない寝顔。


でもって…甘い匂い。

香水とは違う匂い。


こんな事しちゃダメだけど…


どうしてかベッドから抜け出したくない。


美亜の温もりにすがりたい。



ずるい俺。




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