イケメン俺様君のお姫様☆
真剣にうなずく奏汰を見て、
私は奏汰が本気なんだって
思った。



「俺はお前が本気で好きだ。
だから、俺と付き合ってくれ!」



私…そんなこと言われたの初めてだよ。



奏汰のことは嫌いじゃない…。



どちらかと言うと、
好きな方かもしれない…。



キスも嫌な感じはしなかった。




「…うん…」



気がつけば、私は首を
縦に振っていた。


「じゃあ、今日から真央は
俺の彼女な?」



…今…真央って呼ばれた!?



しかも彼女って…。




「うん」



男子に名前で呼ばれたことが
なかった私は嬉しくて、
思わず奏汰に抱きついた。



「わあ…!危ないなぁ!
あはは」


「私、奏汰のこと、案外
好きかもしれない…」



「好きかもじゃなくて、
好きになってもらうから!」



そのあと、私たちは
メアドを交換した。
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