イケメン俺様君のお姫様☆

「本当なの？真央ちゃん！」



優李君は私の手を握る。



…は、恥ずかしいよ…。


男の子に手を握られたのなんて、
初めてだもん…。



「う…ん…」



顔をさらに赤く染めながら、
私はゆっくりうなずいた。



「そっかー」



優李君はガクリと肩を落とす。



駿君も落ち込んでいる。




「でも…。みんなと友達
なのは、変わらないよ？」



その姿を見て黙っていられなく
なった私は、2人に
微笑みかけた。



「…そうだよね。
…奏汰、真央ちゃんのこと、
大切にするんだぞ？」



「そうだ。もし泣かせるような
ことしたら、俺がさらって
やるからな」



2人は納得したようにそう言った。



「…泣かせるようなことなんて
しねえよ。真央は大事な
彼女だからな…」