イケメン俺様君のお姫様☆

初デート

数日後。


この学校に来て、初めての休日。



休日は自由に学校の外で
過ごすことができるらしい。



私は奏汰とデートに行く
約束をした。




「真央?用意できた?」



後ろから奏汰の声が聞こえて
振り向くと、準備を
終えた奏汰がいた。



その姿を見て、私は固まる…。



「………」



「…おい?」



ぼーっとする私の肩を軽く
揺する奏汰。



私は奏汰に、すっかり見とれて
しまっていた。



グレーのパンツに白いシャツ、
その上には黒のベスト、
首にはネックレスをかけている。



とてもシンプルだけど、
それがとても似合っていて
カッコいい。




「…ご、ごめん。用意できたよ。
行こっか…」



私は奏汰から急いで目を
そらし、そう言った。



「うん」


そのあと、
私たちは2人で学校を出た。







< 29 / 62 >

この作品をシェア

pagetop