イケメン俺様君のお姫様☆
私たちが向かうのは、
電車に乗って数十分の場所にある
ショッピングモール。



しばらく電車に揺られ、
目的の駅に着いた。



駅を出ると、カップルたちが
いっぱいいた。



みんな手を繋いでいる。



私はそれをぼーっと見ていた。



すると…私の手が、
心地良い温かさに包まれた。



「羨ましがらなくても、
俺が手なんて繋いでやる」



私に向けられた優しい笑顔。



それは、とてもカッコいいものだった。



「…あ、ありがとう…」



私は顔を赤くしながら言った。



奏汰はふっと笑ったあと、
私を連れて歩きだした。



私は奏汰の後について行きながら、
そのカッコいい後ろ姿を見つめた。



…まだ会ったばかりで、
付き合ったばかりだけど、
惚れちゃうよ…。



ていうか、会った瞬間から
惚れてたのかもしれないな…。



だからきっと…会ったばっかの
人に「付き合え」って言われて、
「うん」って言っちゃったんだ…。













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