イケメン俺様君のお姫様☆
「…え、いや…何も…」



私は少し恥ずかしく思いながら
視線を外した。



「そう…」



また歩き始める。



…恥ずかしいな……。



奏汰、カッコよすぎるんだよ。



胸の内でそんなことを
思いながら帰った。





寮に着き、奏汰と部屋で
雑誌を読んでいると、
駿君と優李君が遊びに来た。



「帰ってきたんだ!
どうだった?楽しかった?」



優李君が笑顔で訊いてくる。



「…うん。楽しかったよ」



私も笑ってそう答えた。



「いいなー、奏汰。真央ちゃんと
デートできるなんて…」



優李君が羨ましそうに言う。



「そうだよな…」



駿君も羨ましそうな顔をする。



そうかな?


私のどこがいいのかわかんない
んだけどな…。

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