雪解けの水に潜む、紅
天井に貼られた文を読むとその紋章には種類があるようだった。
ネクタイのようなマークは見習い執事、カチューシャマークは上メイド、黒丸(たぶん、お盆)はメイド、雑巾みたいなマークは下働き、∞(手枷)マークは奴隷。
奴隷のマークが最も痛いらしく上に行くほど痛みは和らぐらしい。
といっても、奴隷に比べれば幾分マシ、って意味だろうけど。
それに先ほどから見ていると執事や上メイドに選ばれているのはこの国に住んでいた子どもたちみたい。
外国から来た子は殆ど奴隷に行かされている。
「・・・生きられるんだ。」