雪解けの水に潜む、紅



自分のため・・・。ジュディは、それだけ苦しんでいたの。
私は自分ばかり不幸ぶって、本当に不幸な人を裏切り者扱いにした。
家族でもないと言い捨てた私の手当てをするような、優しい人。
何も、変わっていない。私の。弟・・・。


「どうしよう。私・・・。私、どうして・・・。」

「シルビアが出来ることは、ティアラを探すことでしょ?」
「どうして、DDが?」


そのことを知っているの?
心を読んだの?
それとも・・・。


「卵の中で聞いていたんだ。父さんを思ってくれたシルビアの子どもになれてよかった。」

DDはずっと、私のことを知っていたんだ。



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