雪解けの水に潜む、紅
一つは、穴から化け物が覗いている。もう一つは女性の歌声が聞こえている。
『正しい道を見つけなさい。必要なのは、金の鍵。あなたは見つける。ただし間違いは禁物。隣の部屋の化け物は本物本当強すぎる。あなたは何を求めて嘆く?心の奥の欲望抱け。』
彼女の歌は私を惑わす。
金の鍵は、何のことだろう。欲望とは力のことだろうか。
穴から覗くあの化け物。
どの扉を開けるにしても鍵が必要のようだ。
間違えたらあの扉が開いてしまう?
だけど・・・。
「鍵・・・鍵・・・。」
最上階に向かう途中に鍵なんて無かった。
じゃあ何処に?
化け物の首にキラリと光る鍵が見えた。
「あれは違う。」
金色じゃなかった。
じゃあどれ?
ティアラを見つけるために、必要な鍵・・・。
それは。