また明日…また明日…
放課後、約束通りに舞のウチへ行った。
「 ちょっとコレ見て? 」
舞に見せられたのは「出会い系サイト」だった。
異性の年齢と性別を入力すれば
該当者のリストが出てくるようだ。
舞は慣れた手つきで
” ( 10代 • 男性 ) ”と入力した。
以前にも利用したかのように思えた。
しばらくすると、何百ものプロフィールが
プリクラや写真付きで出てきた。
「 サエが嫌ならいいんだよ?興味があればサエのタイプの人を選んでみて 」
一年間彼氏無しの私に気を使ってくれてるのかな…?
未練があると思われてるのかもしれない。
でも、彼氏は欲しいとはたまに思う事はある。
「ちょっとだけ…」そんな気持ちで
プロフィールを見てみた。
1人の男性に目がいった。
名前は “ 敬介 ”
年は “ 16 ” 私逹の一つ年上だった。
顔も悪くない。
「 この人、いいかも。 」
「 お?!良い人見つけた?! 」
少しオーバーな舞の目は輝いていた。
「 この人と話してみたい 」
「 あ、それならチャットがあるよ 」
舞にチャットの使い方を教わり、送ってみた。
( こんにちは サエです! )
すぐに返事が来た。
( こんちわ^^サエちゃんって呼ぶね! )
( はい^^じゃあ、敬介さんって呼びますね! )
そして、私と敬介さんは意気投合していった。