Dead Flower
私は、花畑を作るんだ。
みんなの赤い花を埋めて、みんなの真っ赤な血の色で茶色い土を埋め尽くすの。
それでね、クラスの全員が死んだら、この赤い花を一つに束ねて、綺麗な花束にして華のところに持っていくから。
待っててね。
私、必ずあなたの為にみんなを殺してくるから。
だから、華は安心して待っていて……。
「 ……」
「 ――!」
「 ……、… ……?」
「 ……」
私の声は届かない。
だって死んじゃったんだし。
でもね、あの子のしてることがわかったんだ。
確かに、彼女の考えはあってるよ。
でも、何も私のせいでみんなが………なんて、私は………!!
でも、これでいいのかもしれない。
少しは私が消えたことを悔いることぐらいして欲しいものだ。
「いいのかな……?」
声なんて出てないけれど。
虚しく空を切る私の姿は、彼女に届くことはない。
私はただ、去っていく彼女の背中を眺め、出るはずもない声を漏らした。