あなたのキスで世界は変わる
「おかえり」
リビングに歩いて行くと先生がココアを飲みながら出迎える。
キスをするとココアの甘ったるい味がほのかにした。
…ねえ、先生。
私って、可哀想な人間かな。
「そうだ、ドライブ行こうか」
「え?」
「よし、行こう」
突然、悪戯っ子みたいに笑って
車のキーを取ると私の手も一緒に掴んだ。
わっ、ちょ…!
「なんでドライブ⁉」
「そんなの気分だろ?」
そうなの?
てかそうだったっけ、先生の性格。
…まあ、いいや。
先生、なんだか楽しそうだし。
先生の黒いセダンに乗り込むとドライブが始まった。