あなたのキスで世界は変わる
「あの…ここ、教室…ですよ?」
「うん」
「うんて…じゃあそんなこと言わないでくださる?」
「ふはっ!最高」
ふざけんな…!
からかってんのか、てめぇ!
噴火寸前の火山みたいな私の顔を見てさらに爆笑する佑夜に呆れかえる。
たく…
そういえば佑夜とは気まずい空気になるのかと思っていたら、意外とあっさり友達みたいな関係になっている。
答えに迷う私には正直ありがたい。
でもこうやって「俺はお前が好きだ」ってちゃんと伝えて来る。
しっかり考えなきゃ。
佑夜のそばは安心できる。
先生と同じぐらい、大樹と同じぐらい
私も気を許せる存在。