あなたのキスで世界は変わる
変なの。
先生らしくないね。
そんなに心配しなくても、
あんな転校生に私は興味ないっつーの。
その時ふと頭から影が落ちる。
「よろしく」
「…………」
「小川さん…だよね?」
私の横の席に座りながらそう聞いて来たのは、イケメン転校生の東城佑夜。
窓際の一番後ろの席。
その横はいつの間に引っ越して行ったのか、誰も居なくて快適だったのに。
まさかの、こいつが隣⁉
にっこり笑顔をのぞかせて、気持ち悪い。
「なにそれ」
「?」
「なにその笑顔。かなり無理があるでしょ」