あなたのキスで世界は変わる
大袈裟かもしれないけれど、私もなんだか生きてていいんだって思えたよ。
「はぁ、はぁ…もう先生どこ!?」
人混みを走るのは至難の技なんだから。
さっさと現れろっての!
エロ馬鹿教師!
「おーい、小川!!」
遠くから聞こえた声に顔をあげると、向こうから佑夜と大樹と木村の姿が。
佑夜たち…なんで…
「先生見つけたぞ!」
「え?」
「朝からずっと居なかったろ?だから探してんだ。担任のくせに文化祭サボんなって文句言うために」
そんな…息を切らしながら探してたの?
「あいつ屋上にいる。行って来いよ、小川」