あなたのキスで世界は変わる
事が終わって彼がベッドから出た。
私は仰向けになって天井を意味なく見ていた。
あー、疲れた。
今日は激しかったな…。
なにかあったのかね?
冷蔵庫を開ける彼の筋肉質な背中を見てそう思った。
「ん、水」
「ありがと」
差し出された水をありがたく飲む。
着痩せするタイプだよね、先生って。
いつもスーツ着てるけどガッチリしたタイプには見えない。
「せんせー」
「なんだよ」
「んー、なんでもない」
こんな風にからかうと、あなたは笑うって知っているから。
私も馬鹿を演じたくなる。