あなたのキスで世界は変わる


ヤバイ!そう言いたそうな顔でいるクラスメイトの女子と驚いた様子の東條佑夜。



「人のことよく知らないくせに語ってんじゃねーよ、ブス」



泣きそうな顔をする目の前の女子たちが憎たらしくてたまらない。


泣きたいのは、こっちだ。


みんな、私には感情がないとでも思ってるの?



「あのさ…」


「なに?よかったらあんたも一発ヤらせてあげようか?」


「可奈子…」


「名前で呼ぶなって言ったでしょ!!」



ヒステリックに叫ぶ私に東城佑夜が押し黙る。


キライなんだよ。

あんたも、あんたも、あんたも。


私も。先生も。

みんな。みんな。


また何かが壊れていく、いやな音がした。

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