あなたのキスで世界は変わる
でも、ま。
こいつらでいっか、今日の宿は。
「いいよ、なにして遊ぶ?」
メガネ外してて正解だった。
こうして化粧でもしておけばイヤでも男は寄って来る。
私の醜さを隠してる美しさの仮面に惹かれて。
「休憩がてらホテルでも行く?」
「ーーなにやってんだよ!!」
突然の大きな声。
え?
後ろを振り向くと東條…佑夜⁉
なんで⁉
迷いなく私の手を掴むと、颯爽と風のように走り出した。
意味わなんない。
なんで、いんのよ。なんで私にかまうの?
なんでそんなに、必死なのよ…