あなたのキスで世界は変わる


「宿探しって、どうゆうこと?」

「今日寝る場所がないの。だから男ひっかけようとした。悪い?」


なんでアンタにこんなこと。

もういい。公園で野宿でもしてやる。


「じゃあ……ウチ来る?」

「え?」


思ってもみなかった言葉に思わず声が裏返ってしまった。


「なに、あんたも私と寝たいわけ?」

「違う!俺はそこらへんの男と同じにしないでくれ。…女の子ひとりは危ないし。それにさっきみたいなの、もうして欲しくねーし」



なんなのさ、あんた。


純粋すぎるっていうか……

ただのバカなんじゃないの?


「いいよ…」


でも、そんな誘いに乗る私もバカだ。


< 45 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop