あなたのキスで世界は変わる
「大丈夫だけど…小川がそんなこと言うなんて…」
「なによあんた。私を馬鹿にしてるの?」
「いや、ちょっと意外で…」
その態度、完全に馬鹿にしてる。
でも、まあ。
先生以外とこんな風に話したのはいつ以来かな…。
いつからか
会話らしい会話は先生以外としなくなった。
他人が大キライになった。
生きるのが辛くて、死にたくなった。
感情なんかなくなればいいって思ってた。
なんなんだろう。マジで。
この違和感。
なんでこの人はこんなに楽しそうなの?
私といて、なんで笑ってるの?
わからない。
私といても、つまらないでしょ?
こんな不幸がカラダから滲み出ている女。
「ただいま!」