あなたのキスで世界は変わる
こんな感覚は初めて。
先生に出会った時ですら感じなかった。
「どう?寝れそう?」
「うん。今日は本当にありがとうね」
ごはんを食べてシャワーも浴びさせてもらって、
お姉さんの部屋のベッドを借りることになった。
なにからなにまでお世話になった。
「全然。てか小川って意外と素直だよな」
「…うざ。なにそれ」
扉に寄りかかって目尻を下げる佑夜はなんか大人っぽかった。
変な色気がある。
「じゃあゆっくり休めよ。おやすみ」
「うん…おやすみ」
電気を消して行った彼。
すると途端に寂しく感じて。