あなたのキスで世界は変わる
「可愛い…」
トローっとした目で私の方へ手を伸ばす佑夜に
目をギュッと瞑るとムギューってほっぺに痛みが。
…へ?
「よし、学校行くぞっ」
甘い空気になったかと思ったらニカッと笑って彼が布団を出る。
その姿を頬をさすりながら見つめた。
……変なやつ。
私も眠い目をこすって布団を出る。
「荷物持ってくの?」
制服に着替えて準備をしている私に佑夜が話しかける。
先生の家から根こそぎ持って来た荷物。
これで全部って言ったら少ないけど学校に持って行くには多い。