あなたのキスで世界は変わる


「可愛い…」


トローっとした目で私の方へ手を伸ばす佑夜に

目をギュッと瞑るとムギューってほっぺに痛みが。


…へ?


「よし、学校行くぞっ」


甘い空気になったかと思ったらニカッと笑って彼が布団を出る。

その姿を頬をさすりながら見つめた。


……変なやつ。

私も眠い目をこすって布団を出る。


「荷物持ってくの?」


制服に着替えて準備をしている私に佑夜が話しかける。


先生の家から根こそぎ持って来た荷物。

これで全部って言ったら少ないけど学校に持って行くには多い。


< 82 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop