あなたのキスで世界は変わる
どうせ会うなら幸せをたくさん貰ってから、私に会いに来てよ。
幸せだって胸はれるぐらいにさ。
「なんだそれ。自分の家に帰るって言ってたじゃないか」
「そんなのっ…できるわけないって、先生ならわかるでしょ⁈」
そう怒鳴ると先生はハッとしたように「ごめん、そうだよな」って言った。
なんで先生とケンカしなきゃいけないのよ。
「帰るとこなくて困ってた私を佑夜が見つけてくれたのよ」
先生が、あの女と会うって言うから
帰る所もないのに無理して先生の家を出た。
佑夜が私を見つけてくれなかったら、私は寝たくもない男と寝てたんだから…。
「先生は私より仁美先生が大切なんでしょ?」
「小川…」
「昨日、すごく…寂しかったんだからね!」
すっごく、すっごく。
寂しかった。