≪あっくん日記≫
≪あっくんとハトポッポ≫
あっくんとかおりんは近所の公園まで春をさがしにお散歩中です
道端のつくしんぼ、梅の花や桃の花、花壇の小さな花のつぼみを見つけるたびに
“はるみ~っけ”
とかわりばんこに叫んだます
まだまだ風が冷たいけど、春が待ちきれない二人には関係ないみたいですね
二人は公園に着くとベンチに座っておやつに持ってきた甘食を食べることにしました
ガサガサ
二人が袋から甘食を取り出していると
パタパタタタ~
ハトが1羽あっくんの前に飛んできました
あっくんは手にした甘食を少しつまんで
ぽいっ
ツンツン ひょい パクッ
ハトはおいしそうに食べてくれました
かおりんは一口甘食をもぐもぐしながら笑顔であんよを‘ぶ~らんぶ~らん’させながら見ていました
あっくんが‘あ~ん’と甘食を食べようとしてると
パタパタタタ
もう1羽ハトが飛んできました
あっくんはまた甘食をちぎって
ぽいっ
ツンツン ひょい パクッ
またおいしそうに食べてくれました
あっくんもニコニコで‘あ~ん’
パタ
パタパタ
パタパタタタ
つられたハトが今度は団体さんで到着です
あっくんはどんどん集まってくるハト達に
ぽいっ
ぽぽいっ
あら~
とうとうあっくんの甘食はなくなってしまいました…
ちょっと涙目のあっくん
かおりんは持ってたかじりかけの甘食をちっちゃな手で半分にすると
“あっくんはやさしいねはい、どうぞ”
と半分に割った大きいほうをあっくんにニッコリ笑顔でさしだしました
涙目うるうるのあっくん
お袖で涙をぐしゅっと拭いて
“いいの?”
とかおりんの顔を覗き込みました
かおりんは満面の笑みで
“いいよいっしょにたべよ”
と言って甘食をあっくんの手のひらの上にのせました
あっくんはかおりんにもらった甘食を‘もぐっ’
かおりんも半分こにした甘食を‘もぐっ’
二人は笑顔で見つめあってあんよを‘ぶ~らんぶ~らん’させながら‘もぐもぐ’