時代遅れの文通
出会い
『さぁこおーい‼』
『ファーストー』
『はーいー』
『おっけいナイキャッチー!』
『はい、ノック終了〜』
『ありがとうございました!』

『あーつかれたー』
そうつぶやいたのはいつもやる気のない早苗だった。
『いっつも疲れたしかゆってないやん(笑)』と、桃がつっこむこれがいつも通りの毎日。
朝は5時半に起きて洗濯物をし、用意をしてから学校に行く。学校が終わるとクラブをして帰るとだいたい8時ぐらいそれからご飯を食べてお風呂にはいってねるだけ。私はこの生活にもう飽き飽きしていた。どうしたらこの生活からぬけれるかもわからない。だからただずっと毎日同じことをしてすごしていた

その日までは…

それは、ある春のできごとだった。
私は高校2年生になってちょっとした時だった。

私はすこし用意が遅れてしまって急ぎ足で学校にむかっているところだった
いつも通りの道に電動自転車がある。しかも、折りたたみ式ですごいなぁーとおもいながらも急いでいたのでサァーと通りすぎていった。そしてその夜、帰り道でまだ自転車があった。
その次の日も次の日も次の日もと一週間がたってもずっとそこにある。
前々から電動自転車がほしかったので見るたびにいいなぁとはおもっていたのですこし気になっていたのでその自転車をよくみてみたら、ハンドルのところにセロハンテープで貼り付けられている手紙があった。その内容は一言『この自転車をもらってください。』
と書いてあった。すこし危険な気もしたがほしい気持ちのほうが勝ってしまい、家に持ち帰った。でも私は、すこし気が引けていた、このままでいいのかな?と思っていたのでなにかお返しをしようと思って自慢の手作りクッキーを作ってお礼の手紙を添えて渡そうと考えました。その手紙付きのクッキーをおいた次の日、いつも通りの道に
いかにも手作りですみたいなポストができていた。
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