promise

告白。

「ごめんな、迷惑かけて…また明日な!」

「うん…」

「どうした?元気ないぞ? 」

「ううん、なんでもないよ」

「なんか悩み事あるんなら、聞くからな」

海音は、そういってあたしの頭を撫でてくれた。

─こんな事されたら、もっと好きになっちゃうじゃん…。

「ありがと!また明日ね!」

…学校…

「海音くん…////」

「あ、佐原、どうした?」

「あの…ちょっといいですか?」

「あ、ああ…」

朝から嫌なとこを見てしまったな…

もし、海音の好きな子があの子だったら…

その先は考えたくない…。

…放課後…

「よ!優亞!」

「海音…?どうしたの?」

「あのな、俺…」

やめて、その先は言わないで…。

─彼女ができたんだ。

っていうのわかってるんだから。

「彼女、できた!」

嬉しそうに、幸せそうに笑う海音。

素直におめでとう!って笑って言いたいけど…上手く笑えないよ…。

あたしの幸せは、海音といること。

海音の幸せは、彼女といること。

違った幸せだけど、いつか、重なればいいな…。

あたしは、願うよ。

いつか、あたしの幸せと海音の幸せが重なる事。
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