orange ~君に出逢えて本当に良かった~
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僕は本当に凛のことが好きなのだろうか?
この気持ちは凛に対する“好き”ということなのだろうか?

放課後、今日も僕は凛と帰っいる。
「明日、日曜日だよね?」
「うん、そうだけど……」
なんで、そんな事聞くんだろう?
「明日もし予定が無かったら、一緒に遊ばない?」
「………はい!??」
あっ遊ぶ!??
何を言っているんだこの人は?
「明日、親いないし暇なんだよね」
「ふっ2人で!?」
「うん。だって入学したばかりだから友達いないし……」
「あの2人は!?」
「あ〜、あの2人は用事があって…」
「……はぁ〜分かった、いいよ」
「えっ!本当!?ありがとう!」
凛の顔が明らかに、オモチャを見つけた子供の顔になっている。

言ってしまった………

「あの〜、何処に行くの?」
「うーん、じゃあ遊園地!!」
「ゆっ遊園地!?」
「うん!3つ先の駅に大きな遊園地があるんだー」
幼い子供のように目を輝かせて話している姿が面白くて、僕は笑ってしまった。
「じゃあ待ち合わせ場所は駅前で…」
「うんいいよ!じゃあ8時で!!」
早!!!
…………遊園地……か。
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