同棲生活·2
「じゅりことケンカでもして、飯作ってもらえないのか?」

「そんなんじゃありませんから」


即答したものの、実際はそんな感じで……。(正確には作ってくれる前に家を飛び出したんだけど)

だからって落合さんに本当のこと言うつもりはない。


「そいうことにしておいてやるか。オレがじゅりこの手作り飯食べ行こうかな」

「樹里はオレ以外の男には作ったりしませんから!」

「おー。言うね~。試してみるか?」

「時間の無駄ですから」


というか、こんな会話自体、時間の無駄なんだよ。



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