同棲生活·2
「一筋じゃないから浮気したんだよ! マスター何も分かってないよ」

「今は怒り収まらなくて、冷静になれないかもだけど少し落ち着いてみたら、ゆっくり考えてみればいい」

ゆっくりなんて、そんな余裕なんてあるわけがない。

簡単に言ってくれるな。

「2人共遅くなるぞ。明日も仕事なんだろ? タクシー呼ぶから」

そうマスターが言った時だった。

あたしはものすごい睡魔に襲われた。

「そういえば、樹里、今夜どうするの?」

「うん....」

「樹里?」

あかねが名前を呼んでいる。
返事しなきゃ.......。

でも、あたしの記憶はぷっつりと途切れた。


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