同棲生活·2
「あたし笹原さんみたいに、美人になれるように頑張るから。体だって細身になるように頑張るし。ポンコツから卒業するから!」

「何で樹里が瑠衣みたいになる必要があるんだよ? それにそれ以上、細身になる必要もないよ」

むしろ、もう少し太ってもいいと思うんだけどな.....。

「えっ....? でも亮二あたしに太ってるって言ったじゃん!」

「はっ?」

オレはなんのことか分からない。

「もしかして覚えてないの?」

「だから言ってないってば」

そうだ。
覚えてない以前の問題だ。

「あたしのお腹に頬を当てて、ムチムチしてて気持ちいいって言ったんだよ。太ってるって遠回しに言われてるような気がしてて」

樹里が言葉を続ける。

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