同棲生活·2
「ねぇ亮二」

「何?」

樹里が泡を顎につけたまま、真顔になるのが面白い。

「これから先、あたし以外の人とラブホ入ったりしないでね」

「さぁ? それはどうかな?」

なんて、意地悪な答えを返す。
もちろん、他の女と入る気なんてない。

「あーっ。浮気宣言してる!」

「だって、樹里、急にさせてくれなくなるし」

「何よそれ! 亮二は彼女がさせてくれないと、他の女の人で満たしちゃうわけ?」

「昔はそうだったな」

「最低!」

「でも、今は樹里以外の女じゃ満たせないよ。したいとも思わない」
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