同棲生活·2
そもそも、何故、亮二が笹原さんの世話役係的なものをしてるわけ?

あたしに話してくれたら、あたしがやったのに!

朝からモヤモヤにイライラと、色んな感情が心の中でミックスしている。


「瑠衣の席はここだから」


亮二はあたしの隣の席のイスを引いてあげていた。

そこまでしなくてもいいのに……


「ありがとう」


笹原さんはイスに座り、亮二に笑顔を向けた。

あたしは我慢出来ずに、


「佐伯君。ここからはあたしがやるから」


そう言っていた。

ここから何をやるんだかよく分からないけど。

亮二と笹原さんのツーショット姿をこれ以上見たくなかった。








< 19 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop