同棲生活·2
亮二を軽く睨みつけてやった。
器の小さな女かもしれないけど。
そうしないと気がすまなかった。
亮二はそんなあたしに気付くことなく、自分の席に戻って行った。
それからすぐに課長が入ってきて、改めて事務所の人間に笹原さんを紹介していた。
仕事開始のチャイムが鳴る。
「寺原さん、何からしたらいい?」
「あ…っ。えーっと」
笹原さんに聞かれて、しどろもどろになってしまう。
正直、仕事を教えるのは苦手。
「この取り引き先の入力お願いしてもいいですか?」
「この数字を入れていけばいいのね」
「はい。お願いします」
「寺原さん。あたし達、同い年なんだし敬語なんて堅苦しいこと、やめようよ、ね?」
器の小さな女かもしれないけど。
そうしないと気がすまなかった。
亮二はそんなあたしに気付くことなく、自分の席に戻って行った。
それからすぐに課長が入ってきて、改めて事務所の人間に笹原さんを紹介していた。
仕事開始のチャイムが鳴る。
「寺原さん、何からしたらいい?」
「あ…っ。えーっと」
笹原さんに聞かれて、しどろもどろになってしまう。
正直、仕事を教えるのは苦手。
「この取り引き先の入力お願いしてもいいですか?」
「この数字を入れていけばいいのね」
「はい。お願いします」
「寺原さん。あたし達、同い年なんだし敬語なんて堅苦しいこと、やめようよ、ね?」