同棲生活·2
笹原さんがにっこり微笑む。

なんて美しい笑顔なのよ!!

あたしには出来ない笑顔。


亮二はこんな人と同期で一度も恋心というものを抱いたことはないの?


かなり疑ってしまう。

あたしが男なら、笹原さんみたいな女性が近くにいたら、恋に落ちてしまうだろう。

高嶺の花だと分かっていても好きになる。




その日、笹原さんは──

特に問題なく仕事をこなしていった。



あたしは、人に指示を出しながら仕事をするという。

慣れないことをしていたせいか、仕事が終わる頃にはすっかり疲れてしまっていた。



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