同棲生活·2
仕事終了時間──
笹原さんが、事務所から出て行くと、一気に体の力が抜けていく。
あたしは慣れないことをして、疲れているわけではなく、
笹原さんという存在に圧倒され、疲れているのかもしれない……。
亮二と仲がいいというのが。
一番のネックになっているのだ。
何て心の狭いあたしなんだろう。
ため息をつきながら、事務所を出ると更にため息をつきたくなるようなことが……
亮二と笹原さんが、廊下で立ち話をしていた。
美男美女でお似合いですこと……
あたしが帰る為には、嫌でもあの2人を通過しないといけない。
茨の道とはこいうことを言うに違いない。(使い方間違ってる?)