同棲生活·2
亮二があたしの隣に座りながら聞いてきた。


「怒ってないよ」

「じゃあ、朝、オレを睨みつけてたんだよ?」


亮二はあたしが睨んでいたことに気付いていた。


「今日の朝、課長は早朝会議が入ってた。
だからオレが頼まれたんだよ」

「課長いつも通り来てたじゃない」

「会議が早く終わったからだろ?」

「……」

「それに、オレ樹里に食堂で紹介しようと思ってたんだぞ」

「ふーん。でも楽しそうにお茶飲んでたじゃん」

「見てたのか? 一杯飲んだ後に紹介するつもりだったんだよ」

「もういいよ。言い訳しなくても」

「言い訳なんかしてないよ」




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