弱小バスケ部の奇跡
M中バスケ……部?
最後の4ヶ月が始まった。
「ねー和香、今日バスケする?」
「んー…どうしよっかなぁ」
放課後、和香に声を掛けた。
和香は腕組みをして考え込んだ。
「シュートだけでもしに行かない?」
後ろから、美凪がひょこっと顔を覗かす。
「ん、そうしよっか!」
あたし達3人は、体育館に向かった。
"体育館"と一言で言っても、そう呼んでいいのか、実際のとこよくわからない。
体育館もボロい。
体育館のフロアは、ラインはほとんど消えている。
辛うじて残っているのは、3ポイントラインとサイドラインと、あとエンドラインがほんのちょっと。
あとは、もうよくわからなくなっている。