弱小バスケ部の奇跡
baske 7
ヘタくそに救済
翌日、土曜。
「………」
ー…『…はい、原です』
「っ、未希?」
『なんだ、棗か!』
受話器の向こうから未希の笑い声。
『…で、どうした?』
あたしはぐっと受話器を握りしめ言った。
「ディフェンス教えてくれない?」
今日は土曜だし、珍しく土日とも部活は休みってなってる。
でも、あたしには昨日の練習を終えて黙って過ごすなんてできない。
それで、ディフェンス上手な未希に教わろうと電話をかけたのだった。