弱小バスケ部の奇跡
「普通に攻めてみて」
「うん、わかった」
……じゃあ、得意な右に行こうか。
「…っ!?」
あたしが右に行こうとすると、未希は左足を前に、右足を後ろに引いた。
えっ!?
完全にドリブルコースふさがれてる。
これじゃ、右行けないじゃん…!!
あたしは仕方なく左に行く。
左ドリブルは苦手じゃないけど、やっぱり右ほど上手くはない。
「ーっ!!?」
あたしは、いとも簡単に未希にカットされてしまった。