弱小バスケ部の奇跡









───ガゴンッ




「……外した…」



ボールを拾いながら、はぁ、とため息。




「いやいや! さっきよりも断然上手いって!」


未希がうんうんと頷く。




……レイアップもすぐにできないのか高柳 棗。





「そうだなぁ…あとは………膝を柔らかくしてみて」


「…膝?」


「うん。膝のバネを上手く使って跳べば、レイアップなん簡単にできるよ」





膝を柔らかく、か。



よし、もういっちょ!






ダムダムダムダム…………



軽くドリブルをついて、それからゴールに向かう。





膝を柔らかくして、高く跳んで、黒い線に当てる。

置く感じで………






よし、いける!!!





< 126 / 332 >

この作品をシェア

pagetop