弱小バスケ部の奇跡




「はい、まずは未希と棗ね!」


「棗」


「うん」



あたしは未希のディフェンスにつく。




得意の右。

あたしは右足を引いて構える。






未希はあたしの希望通り、右に踏み出した。



よし……っ!


あたしは、もらった! とばかりに右についた。





「バーカ、フェイクだよーだ」


「…えっ?!」




未希は右に踏み出しただけで、すぐに左に方向転換した。




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