弱小バスケ部の奇跡
うそでしょっ
あたしはすぐさま、あとを追う。
足がそれなりに速くて助かった。
あたしはなんとか未希を捉えた。
速いドリブルを得意とする未希に必死についていき、エンドラインに到着。
「ウチ、絶対抜いたと思ったのに。棗速いよ」
未希は少し笑って言った。
「棗にも、フェイクできるようになってもらわないと」
「…あ、あぁ、うん」
確かフェイクって、騙すんでしょ?
だめだよあたし。
すぐに顔に出ちゃうもん。
あとから来た蒼乃、和香ペアもこっちに到着した。