弱小バスケ部の奇跡
予習済みっす。
翌日。
火曜の朝のHR前。
「やーもう筋肉痛ーっ、いたーい」
「もー朝からうっさい! 筋肉痛だろうとなんだろうと、スポーツにはそんなのつきもの! それだけ今まで動いてなかったってことでしょ」
太ももをさする和香に、未希がぴしゃりと言い放った。
「ゔぅ……いだい」
「っんとうるさいばかっ! 筋肉痛だろうと腰痛だろうと泣き言言うなっ」
「「「「今は腰痛は違う!!!!」」」」
美凪を除く他4人、見事にハモる。
妙に長い沈黙。
あたし達だけじゃなくて、なぜかクラス全員しん、と静まり返る。