弱小バスケ部の奇跡





それを聞いた美凪は呆れたようにため息をついた。



「まぁいいや。和香はあとで猛練習ね」


「えぇっ美凪ちゃんと!? やだ
「じゃあ次は、蒼乃ね」



…おぉ。
キャプテン。




「上手くできるかなぁ…」


蒼乃は不安そうにゴールを見つめる。




「最初から上手くできる人なんかいないんだから。ね、練習あるのみだから」



未希は、なぜかあたしにちらりと視線を送ってそう言った。




……えーえー、そーですねー。

ほんと、その通りだと思いますよあたしも。


練習あるのみですよねーっ。




蒼乃は頷き、ゴールに向かった。







───ガゴンッ



蒼乃も跳ね返った。




< 150 / 332 >

この作品をシェア

pagetop